最強タバコブランド「マールボロ」を擁するMOの第2半期決算が水曜日に発表されました。
早速、決算リリースと電話会議議事録を読みました。
決算は絶好調のようです(注:MOは米国内だけで事業展開していますので、為替の影響を受けない)。
売上高 約60億ドル(前年同期比6.5%)→たばこ税抜きで43億ドル
営業利益(決算ではOCI:Operating Companies Income)約20億ドル(15.8%)
純利益 約14億ドル (14.7%)
一株利益 0.74ドル (15.6%)
業績好調の要因は、売上高の増加です。タバコ会社の売上高増加は値上げと相場が決まっている、と思っていましたが、2015年の前半は出荷数量も増加しているとのことです。
下記は決算資料からの抜粋です。
マールボロが3%増、DiscountとはL&Mが中心だと思いますが8.9%増です。
上半期は値上げ前の駆け込み需要があったようなので、下半期はこんなに増加しない、と会社側は言っていますが、それでもトータルで1%ぐらいの増加を見込んでいるようです。
アメリカや日本と言った先進諸国では、たばこの数量は年率3~4%下落するもの、という見方が染みついていましたし、今でも私はそのように考えています。
しかし、アメリカでは、失業率の改善、消費者の信頼感が回復してきたこと、そしてガソリン価格の下落による消費増加の影響が要因ではないか、とMOの経営陣は分析していました。
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レイノルズタバコがロリラードを買収したドサクサにシェアを増やしたのか、という質問には、「自分の仕事に集中していくだけ」といった趣旨の回答でした(よくわからん)。
ただし、いつも50%をうろうろしていたシェアが51%台に突入しています。
この傾向が継続するのか、経済がいいから「瞬間風速」なのか、私にはわかりません。ただ出荷ベースが増えた、という事実にびっくりしました。
レイノルズもロリラードとの経営統合が完了すれば、巻き返しそうですね。
出荷が増えても、必ずしも良いとは限らないかも?
レイノルズもロリラードとの経営統合が完了すれば、巻き返しそうですね。
出荷が増えても、必ずしも良いとは限らないかも?
では、出荷が増えるとどうなるのか?
業績は絶好調が予想される(MOのEPSが2ケタ成長するのは「絶好調」と言っていいと思う)。
したがって、配当も予想以上に増加するはず(年率6%~8%が投資家の期待ライン)
(但し、経営陣は2015年のEPS伸び率は7.5%~9%と言っている点に留意。下半期はいろいろ出費があるとか)
が、しかし、持続的に数量が増えてしまうと、
規制当局・アンチタバコな健康キャンペーン的な人々から反発の声が強くなって、益々規制が厳しくなるリスク を個人的には想像してしまいます(もっと厳しくしないと、全米中が益々不健康になるとか言いかねない)。
結局、あまり目立たないようにひっそり横ばいから微減ぐらいがいいのかもしれませんね。
値上げする分には、こういう人たちは文句言いませんから。
尚、電子タバコは事業評価をするのにまだまだ時期尚早とのことです。しかし、うまくいっているとコメントしていました。
PMの西欧事業でも、電子タバコが伸び悩んでいて、タバコの売れ行きが比較的堅調であるとコメントしていました。
なんとなくたばこ会社の「術中」にはまってきたような感がありますね。
PMの西欧事業でも、電子タバコが伸び悩んでいて、タバコの売れ行きが比較的堅調であるとコメントしていました。
なんとなくたばこ会社の「術中」にはまってきたような感がありますね。
引き続きホールドです。
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